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ASAメールvol.241 2025年10月16日

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「地域×福祉×わたし」T.M  私は、ASAメールの学生ライターを始めて、もうすぐ1年になります。振り返ると、この活動を通して八王子のことをたくさん知ることができ、“八王子の橋渡し役”になれたような気がします。 先日、11月中旬に発行される『八王子と福祉のまちづくり』を一足先に読ませてもらいました。実はこの本にもASAメールの活動が紹介されており、事例を通して八王子のまちづくりを知ることができ、とても興味深かったです。 ASAメールでは、毎月テーマに合わせて自分で原稿を考え、執筆します。始めた頃は「紹介するイベントの魅力をどう伝えるか」と情報を詰め込むことばかり考えてしまい、少し読みにくい文章になっていました。でも、「自分が感じたことを書いてみて」とアドバイスをいただいてからは、気持ちの部分も大切にするようになりました。本の中にあった「身近でささいな出来事にこそ価値がある」という言葉とも重なるなと思いました。 記事を書いていて一番うれしいのは、読者の方から反応をいただけるときです。以前、桑の日を紹介した記事を書いた際には、「知らなかった、行ってみたい」との声をいただき、とてもやりがいを感じました。 『八王子と福祉のまちづくり』を読んで、ライターの活動は単に文章を書く経験にとどまらず、人とのつながりや新しい視点を得られる貴重なものだと改めて実感しました。何気ない活動でも、活字として読むと、新しい発見があるのが面白いと感じました。 私も八王子に来てまだ数年で、冒頭で書いた「橋渡し役」と言うにはまだまだですが、これからも八王子市民の方に視点を共有できるよう頑張っていきたいです。 ASAメールの活動も紹介されているので、ぜひこの本を手に取って読んでみてください!  「私から見た八王子」F・K  ASAメールの歴史を読んで、私たち学生の視点で率直に「まちを見る」ことを大切にされてきたんだと分かりました。 今までの私の行動範囲はほとんど大学と家の周辺のみでした。 なので、学生ライターの活動を始める前は八王子のことをほとんど知らず、高尾山がある街として見ていました。 しかし、普段の行動範囲から一歩出て、街中で取材活動をしたり、ASAメールを読んだりする中で、八王子には私が思っている以上にユーモアに富んだ大人の方がたくさんいることに気づきました。 今まで...

ASAメールvol.240 2025年9月17日

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  奄美大島の海 「奄美の公園から振り返る 20 年」 F ・ K ASA メールが 20 周年となりました! 10 年後、 20 年後も ASA メールが皆さんのお手元に届くように、学生ライターとして先輩方のバトンをつなげていきます! 私にとって、 20 年といえば地元の風景が大きく変わったことです。 私の地元は奄美大島という離島で、小さい頃はおばあちゃんの家の近くの小さな公園によく行っていました。 そこで氷鬼をしたり、かくれんぼをして、たまに公園の目の前にある商店で 駄菓子や棒アイスを買っていました。 そのあと何度か引っ越しをしたので、久しぶりにその公園に行ったとき、ガラッと変わっていてびっくりしました! 犬のフンだらけだった砂場や暗い影を落としていた木々はなくなり、 代わりに滑り台がついた遊具や屋根のついた休憩所がありました。 前より格段に遊びやすく、きれいな公園になっていました。 正直、見慣れた景色が変わるのは寂しさもありました。でもこれからの子どもたちは、この景色が当たり前になっていくんだと思うと、私も何度も新しくなったあの公園を思い出すたびに慣れていくだろう、と思っています。 商店は昔と変わってなくて、安心しました。同じ場所でも変わるものもあれば、変わらないものもある。 私はより良いほうに変わっていくのは寂しいけれど、好ましいと思っています。身近で変化が少ないように思えた地元ですら、振り返ると想像もできなかった変化がありました。 きっとこれからも「ここが変わったの!?」と新たな驚きをもって生きていけるのではないのかなと思っています。 20 年を振り返って、一日一日をその地で過ごしていくというのは、退屈なことではなく、変化にも気付けるという楽しさがあるのだと感じました。     「 20 年の時を超えて − 変わるもの、変わらないもの」 F ・ A   ASA メールは今年で 20 歳を迎えます。 20 年前の 2005 年(平成 17 年)、皆さんはどこで、どんな日々を過ごしていましたか? 当時の私は 7 歳。今は懐かしいビデオテープを見ながら、歌って踊るのが大好きでした。 2005 年といえば「たまごっちブーム」。クリスマスには、祖...

ASAメールvol.239 2025年8月16日 第4回桑の日ウェルフェス

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  「 まだまだ終わらない!八王子のイベント 」 T・M   八王子のイベントといえば、八王子まつり。皆さんは八王子まつりには行かれましたでしょうか?私も八王子まつりであの大通りを歩いて、賑やかな雰囲気を感じてきました。 八王子のイベントはこれで終わりだと思っていませんでしょうか?   8 月の八王子まつりの次は 9 月の桑の日!ということで、今回は桑の日について書いていきたいと思います。 今年でなんと 4 回目となる「桑の日ウェルフェス」。八王子の歴史ある産物として知られる桑を広げるイベントで、毎年桑茶など桑にまつわる商品を販売し、様々なブースも立てられます。昨年は JR 八王子駅〜京王八王子駅の間の「えきまえテラス」で行なわれました。今年は以前の ASA メールでも紹介しました、七夕飾りが行われた、ドンキホーテを曲がったところの通りのパーク壱番街で行われます。 今年の桑の日ウェルフェス、昨年までと違うところは学生の参加が多いことだと思っています。今年は創価大学のマジシャンサークルの「 SMP 」さんや、昨年も参加してくださった「児童文化研究部」さん、他ゼミさんなど様々な学生団体が桑の日を盛り上げてくれます。 桑製品を買いに来るのも、学生に元気をもらうのも、ちょっと空いた時間にイベントを感じに来るのもオッケーです。   桑の日のキャラクターくわるんのインスタグラムや創輝株式会社さんで詳細などは発信していきます。ぜひフォローしてみてください! みなさんの来場を心よりお待ちしております! https://www.instagram.com/kuwarun_hachioji?igsh=cjNtb2lsaWo5NzN4&utm_source=qr     「 はじめての 3DCG で、くわるんができるまで 」 F・K 今年の桑の日には、くわるんのフィギュアを展示します。 世界のどこを探してもない、ここだけのくわるんです。 今年、大学3年生になり、私は初めて「桑の日」というイベントのことを知りました。 桑の日は、ゼミ担任の西川先生らが中心となって立ち上げた地域密着型のイベントです。 桑といえば蚕が食べているイメージですが、なんと私...

ASAメールvol.238 2025年7月16日 フードカフェ

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 八王子駅近く、フードバンク八王子で開催されている「フードカフェ」 200円であたたかいご飯と、人とのつながりを味わえるフードカフェ。そこには、誰もが自然体でいられる「居場所」がありました。今回は、そんな場所で出会った心温まる一幕をお届けします。 「笑顔という共通言語」 T ・ S  八王子駅近くで開催されるフードカフェ。そこにはある 2 人の物語があった。 1 人は 70 代のろう者の男性と、もう 1 人は 20 代のフィリピン出身の女性。  男性は耳が聞こえず、うまく発語することができない。そのためいつも、手話ができる方に通訳してもらったり、筆談をしたりしてコミュニケーションをとっている。女性はフィリピンから来日して数ヶ月のため、まだ流暢に日本語を話すことができない。そのためいつも、簡単な日本語や英語、スマホの翻訳機能を使ってコミュニケーションをとっている。  あなたはこの 2 人が、「 2 人だけで」話しているところが想像できるだろうか?そもそも「 2 人だけで」コミュニケーションをとることは可能なのだろうか?フードカフェでは、それが私の目の前で起こったのだ。  耳を傾けてみると、 2 人はこの日の献立だった炊き込みご飯について話しているようだった。男性が右手を口に近づけて、食べる動作を見せる。それに対して女性が「ご飯?」と応答する。そういった一連のやりとりがあったのだが、結局どんなことを話していたのか分からなかった。正直、あまりお互いの言いたいことが伝わっていなかったと思う。でも 2 人とも、とびっきりの笑顔を見せていた。端から見た私には分からない、 2 人の心のつながりがあったのだと思う。  手話と英語という、 2 つの言語を飛び越える不思議なコミュニケーション。たぶん 2 人の心を通じ合わせていたのは「笑顔」だったのかもしれない。高橋優の『福笑い』を聞いて、そんなことを考えていた。   “ きっとこの世界の共通言語は、英語じゃなくて笑顔だと思う ”   “ 理屈ではないところで僕ら、通じ合える何かを持ってるはず ”  月末はその月に誕生日の人をまとめてお祝いしているらしい。あ、私ちょうど 7 月です。お祝いしてくださる人がいるならまた行ってみようかな(笑)。  そして、また 2 人の心温まるやり取りが見れたらい...

ASAメールvol.237 2025年6月16日 七夕飾り

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  短冊に願いを書く七夕。 「何をお願いしようかな」と迷うその時間は、ちょっとした心の整理のようでもあります。 今回ご紹介するのは、そんな七夕にまつわる4つの物語。 夢いっぱいの願い、美味しいものへの情熱、昔と今の自分を見つめる視点、人と人をつなぐ想い—— さまざまな願いの形に触れて、あなたも今年、久しぶりに短冊に何か書いてみたくなるかもしれません。 「お願い事がいっぱい」 Y ・ H   もうすぐ七夕がやってきますね。みなさんはどのような七夕の思い出がありますか?私はやはり、短冊にお願い事を書いたことです。年を重ねるにつれ短冊を書くことはなくなってきましたが、今年は久しぶりに書いてみました。今回は書いたお願い事を紹介しようと思います! 私のお願い事は2つです。1つ目は、「欲しいもの、いっぱい。欲しい」です。皆さんは、今何か欲しいものはありますか?私は欲しいものがいっぱいあります。例えば、かわいい夏服やアクセサリー、キャラクターグッズなどです。季節の変わり目はいつも夏に向けて新しいものが欲しくなってしまいます。このように欲しいものはいっぱいありますが、節約のためなかなか買うのをためらってしまい結果的にいつも買えずにいます。しかし、私は最近新しくアルバイトを始めました。お金も貯まってこの願い事はかなう予感がしています(笑)2つ目は、「美味しいエビ料理食べたい」です。このことから分かるように私はエビが大好きです!名古屋出身ということも関係しているのでしょうか。エビフライにエビマヨ、エビかつ、海老天、どれも美味しいですよね。家でもエビ料理を作りますが、たまにはお店の美味しいものも食べたくなってしまいます。都心の方にはエビを専門としているお店があることをみなさんご存じですか?エビ好きにはたまらない空間です!私はまだ行ったことがないのですが、いつか必ず行きたいです! また、友人にもお願い事を聞いてみました!友人は「くじ運を上げたい」でした。1番くじを引くことが好きな彼女らしいお願いごとです。1番くじは、コンビニなどで販売され、キャラクターグッズが当たるハズレ無しのくじ引きです。 A 賞の上位賞から G 賞の下位賞まであり、様々なものをゲットできます。魅力的なものをゲットできた時の喜びは言葉にできないほどで、彼女はいつも満面の笑みです。9月...

ASAメールvol.236 2025年5月16日 フードバンク八王子

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 「周りに心配な人はいませんか?」という一言から始まるこの記事では、フードバンク八王子の活動を通じて、 “ 食の支援 ” が “ 人の支え ” につながる現場が描かれています。 寄付された食品に込められた思いを丁寧に届け、孤立する人々に寄り添う。週に一度の「フードカフェ」や生活相談など、食を軸に広がる温かなつながりが紹介されています。読むと、きっと身近な誰かのことを思い出すはずです。     「周りに心配な人はいませんか?」 F ・ K   フードバンク八王子さんにお話を伺い、驚きの連続でした。 フードバンクとは、単に食べ物を「渡す」「受け取る」だけの場ではありません。 食べ物を通じて訪れた一人ひとりの声に耳を傾け、時には沈黙を共有する —— そんな丁寧な関わりの中で、来所された方々は最後には笑顔で食べ物を持ち帰るのだそうです。 寄付される食品は、まだ商品として店頭に並べられるものや、家庭で十分に食べられるものばかり。それを「困っている誰かの力になりたい」との思いで提供してくださる方たちがいます。 だからこそ、フードバンクのスタッフの皆さんは、そうした企業や個人の善意を真摯に受けとめ、その思いを背負って活動されています。 「食品という物だけでなく、寄付してくれた人の思いを伝えている」 —— この言葉が特に印象に残りました。 フードバンクを訪れる人々には、さまざまな背景があります。共通しているのは、「困った時に頼れる人がいない」ということ。これは「貧困」の問題だけでなく、「孤立」の問題でもあるのです。 子どもの頃から頼れる人がいなかった人、経済的には困っていなくてもネグレクトなどで孤立している人。実は、こうした「孤立」のほうが深刻な課題になっていると感じました。 フードバンク八王子さんでは、少しでも多くの人とつながろうと、さまざまな活動が行われています。 たとえば、週に一度開かれる「フードカフェ」では、皆で料理を作って一緒に食べる時間があります。そこには子どもから高齢者、シングルマザーなど、さまざまな立場の人たちが集まり、居場所となっています。 また、必要に応じて行政や病院につなぐ「架け橋」の役割も果たしています。 スタッフの方々は、寄付する人・受け取る人だけでなく、まだフー...

ASAメールvol.235 2025年4月16日

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八王子の魅力をぎゅっと詰め込んだ場所、「まちの駅八王子 CHITOSEYA 」。 ここには、地元で育まれた食やアート、人と人とのつながりがあふれています。訪れる人の五感を心地よく刺激し、地域と優しくつながるこの空間。エシカルな暮らしに出会えるきっかけや、新しい発見がきっと待っています。 そんな「 CHITOSEYA 」の魅力を、学生ライター部の視点からご紹介します。   「地域の魅力を伝える場所」 T ・ M 皆さんは、八王子の名産品や地元アーティストの作品が集まるお店「ちとせや」をご存じですか? 「街の駅」としての役割を果たすこのお店には、地域ならではの魅力あふれる商品が数多く並んでいます。 店内に入ると、春の訪れを感じさせる明るい雰囲気が広がり、特に「八王子クラフト」のカラフルな手ぬぐいが目を引きました。地元アーティストによる作品や、職人の丁寧な手仕事が感じられる品々が揃い、訪れる人に地域文化やアートの奥深さを伝えてくれます。 さらに、量り売りの食品や朝採れの新鮮な野菜も取り扱っており、地元の味を気軽に楽しめるのも魅力のひとつです。 そんな「ちとせや」で、ふと目に留まったのが「おにぎり」の看板。思わず惹かれて、鮭のおにぎりと、あげだまとじゃこのおにぎりを購入しました。特に印象的だったのは後者。レモンのような爽やかさがあり、一口ごとにクセになる美味しさ。意外性のある組み合わせながら、驚くほど相性が良く、ぜひ味わっていただきたい逸品です。 訪れたのは日曜日。店内は家族連れで賑わい、にぎやかな雰囲気に包まれていました。道路に面したカウンターでは、一人で立ち寄った若者がゆったりと休憩しており、「ちとせや」が地域の憩いの場としても親しまれていることが伝わってきました。 地元の魅力がぎゅっと詰まった「ちとせや」。ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?   「八王子の温かな空間」 Y ・ H 「まちの駅八王子 CHITROSEYA 」を訪れました。 店内は木のぬくもりに包まれた、心まで温かくなるような癒しの空間。カフェからはランチの香ばしい香りが漂い、思わずおなかがすいてしまうほどでした。 今回は、私が特に印象に残ったポイントをいくつかご紹介します。   ◆ 1 つ目:レンタルラックコーナー ハンド...