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ASAメールvol.235 2025年4月16日

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八王子の魅力をぎゅっと詰め込んだ場所、「まちの駅八王子 CHITOSEYA 」。 ここには、地元で育まれた食やアート、人と人とのつながりがあふれています。訪れる人の五感を心地よく刺激し、地域と優しくつながるこの空間。エシカルな暮らしに出会えるきっかけや、新しい発見がきっと待っています。 そんな「 CHITOSEYA 」の魅力を、学生ライター部の視点からご紹介します。   「地域の魅力を伝える場所」 T ・ M 皆さんは、八王子の名産品や地元アーティストの作品が集まるお店「ちとせや」をご存じですか? 「街の駅」としての役割を果たすこのお店には、地域ならではの魅力あふれる商品が数多く並んでいます。 店内に入ると、春の訪れを感じさせる明るい雰囲気が広がり、特に「八王子クラフト」のカラフルな手ぬぐいが目を引きました。地元アーティストによる作品や、職人の丁寧な手仕事が感じられる品々が揃い、訪れる人に地域文化やアートの奥深さを伝えてくれます。 さらに、量り売りの食品や朝採れの新鮮な野菜も取り扱っており、地元の味を気軽に楽しめるのも魅力のひとつです。 そんな「ちとせや」で、ふと目に留まったのが「おにぎり」の看板。思わず惹かれて、鮭のおにぎりと、あげだまとじゃこのおにぎりを購入しました。特に印象的だったのは後者。レモンのような爽やかさがあり、一口ごとにクセになる美味しさ。意外性のある組み合わせながら、驚くほど相性が良く、ぜひ味わっていただきたい逸品です。 訪れたのは日曜日。店内は家族連れで賑わい、にぎやかな雰囲気に包まれていました。道路に面したカウンターでは、一人で立ち寄った若者がゆったりと休憩しており、「ちとせや」が地域の憩いの場としても親しまれていることが伝わってきました。 地元の魅力がぎゅっと詰まった「ちとせや」。ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?   「八王子の温かな空間」 Y ・ H 「まちの駅八王子 CHITROSEYA 」を訪れました。 店内は木のぬくもりに包まれた、心まで温かくなるような癒しの空間。カフェからはランチの香ばしい香りが漂い、思わずおなかがすいてしまうほどでした。 今回は、私が特に印象に残ったポイントをいくつかご紹介します。   ◆ 1 つ目:レンタルラックコーナー ハンド...

ASAメールvol.234 2025年3月16日

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  学生ライターが考える、防災の大切さ ―― あなたの備えは万全ですか? 地震や台風など、いつ起こるかわからない災害。そんな「もしも」のときに備えて、私たちは何ができるのでしょうか? 今回、学生ライター部のメンバーが防災について改めて考え、実体験をもとに記事を書きました。防災リュックを準備しようと思ったきっかけや、いざ用意しようとすると迷ってしまうアイテム選びの難しさ、そして非常時に意外と役立つものなど、学生ならではの視点で綴られています。 「自分は大丈夫」と思わずに、一度防災対策を見直してみませんか? この記事が、あなたの「備えるきっかけ」になれば幸いです。 旧いわき市立豊間中学校の 1 階の教室に設置されていた壁掛け時計。 津波襲来時刻 15 時 27 分で止まっている。   「焦りから防災に向けての意識ができた」  A・Y みなさんは、災害に備えて防災リュックを用意していますか? 私はこれまで準備していなかったのですが、友達の家に防災リュックが置いてあると知り、「私も準備しなければ」と焦り始めました。 過去の地震では、支援物資が届くまでに時間がかかることがありました。そのことを考えると、やはり事前の備えが重要だと改めて感じます。とはいえ、いざ準備しようとすると、必要なものが多すぎて「最低限、何を持っていけばいいのか?」と迷ってしまいます。さらに、それらを収納するための少し大きめのリュックも必要になり、なかなか行動に移せずにいました。 また、防災グッズの種類も多く、選択肢が増えていることに驚きました。たとえば、懐中電灯ひとつとっても、電池不要の発電式やラジオ付きのものなど、さまざまなタイプがあります。どれを選ぶべきか迷ってしまうほど、防災用品も時代とともに進化しているのだと実感しました。 避難所では、大勢の人と一緒に過ごす中で、場の雰囲気が静かになり、少し気まずくなることがあると聞きました。あまりラジオを使う機会がない若い世代でも、災害時にラジオがあることで気持ちが変わるかもしれません。 さらに調べてみると、無印良品で長期保存ができるスープやごはんが販売されていることを知り、ぜひ試してみたいと思いました。私は普段から、似たような商品を比較して悩んだ末に結局買わないことが多いため、防災リュックの準備でも同じ...

ASAメールvol.233 2025年2月16日

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  「大阪ライフ」 YH   寒い日が続いていますが、みなさん元気にお過ごしでしょうか? 今回は、私が年末年始に帰省した際のことを少しだけお伝えしようと思います。 さて、私の実家は「天下の台所」と呼ばれ、たこ焼きやお好み焼きで有名な大阪にあります。ただ、地元は名古屋で、大学生になるまで名古屋で育ったため、大阪に詳しいわけではありませんが、そんな私でもおすすめしたい美味しいお店をいくつか紹介します。 1 軒目は、東三国駅近くにある「洋食 カーネリアン」です。 ここは肉屋直営のレストランで、お肉がとても美味しいことから、いつも多くのお客さんで賑わっています。ハンバーグ、チキンカツ、ヒレカツ、エビフライなどメニューのバリエーションも豊富で、何度訪れても飽きることがありません。ハンバーグはナイフを入れた瞬間に肉汁がジュワっと溢れだし、食欲を刺激します。私は名古屋出身ということもあって、ついついエビフライを注文してしまいます(笑)。 2 軒目は、大阪の要素はほとんどないのですが、沖縄料理店の「はながさ」です。 私の家族は沖縄料理が大好きで、よく食べに行っています。海ブドウや紅芋コロッケ、モズクの天ぷらなど、普段はなかなか味わえない料理を楽しむことができます。店内はさわやかな海を感じさせる装飾が施されていて、食事の時間がより一層楽しく感じられます。どちらのお店も新大阪駅から比較的近いので、大阪を訪れた際にはぜひ立ち寄ってみてください。 余談ですが、今回の帰省では運転にも挑戦しました! 8 月に運転免許を取ったばかりで、八王子ではほとんど運転しないため、久しぶりの運転はとても緊張しました。それでも「上手くなりたい!」という一心で、毎日のように運転し続けた結果、一般道なら安心して走れるようになりました。初めての緊急車両との遭遇や交通マナーの悪い歩行者などヒヤヒヤする場面もありましたが、これからも安全運転を心がけていきたいと思います。駐車も最初は苦戦しましたが、練習を重ねるうちにだいぶ上達してきました!今後ももっと上手くなるために、練習を続けていこうと思います。 年末年始は、 1 日 1 日が濃密で、本当にあっという間に過ぎてしまいますね。私も楽しい思い出がたくさんできました。今年も充実した 1 年になるよう、学業もアルバイトも、そして ASA メールも頑張っ...

ASAメールvol.231 2024年12月16日

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  「12月の八王子も楽しいことがたくさん」 Y・H   12月にも八王子には楽しいイベントが盛りだくさんなことをみなさんはご存じでしょうか? 今回はその中の一つ、「八福神めぐり」をご紹介します。 八福神とは、吉祥天さまを含む八柱の神々で、女神二柱と男神六柱から成り立っています。この「八福神」は、八王子の「八」にちなんで名付けられました。色紙を持って神々をめぐるのが特徴で、毎年異なる宝船の色が楽しみのひとつとなっています。そして、なんと 7 年分の色紙を集めた方には、記念として「金色の色紙」が進呈されるそうです!この貴重な金色の色紙、一度見てみたいものです。 開催期間は毎年 1 月 1 日から 1 月 10 日まで。いつもは家族とゆっくり家で過ごすことが多い私ですが、新しい年の始まりに神社をめぐることで、より充実した時間を過ごせるこの伝統にぜひ参加してみたいと思いました。 そして、 12 月 7 日に開催された「クリスマスお菓子配りイベント」に、ライター部全員で参加してきました!このイベントでは、八王子の学生たちがサンタクロースの衣装を着て子どもたちにお菓子を配るという楽しい催しです。 今回のイベントでは、お菓子配りの前に街を歩き回り、年末年始に向けて各お店で行うイベントやセールの宣伝を行いました。サンタ姿の学生たちがたくさん街に出て、駅周辺が少しでも賑やかになっていれば嬉しい限りです。 お菓子配りの時間には、多くの子どもたちが集まり、楽しそうにお菓子や風船を受け取る姿がとても印象的でした。サンタたちを見て目を輝かせる子どもたちの笑顔は、町全体を元気にしているようでした。 さらに、同じく 12 月 7 日から八王子駅のマルベリーブリッジでイルミネーションが点灯しました。カラフルに輝く光が街を彩り、心まで楽しい気持ちでいっぱいにしてくれます。この日のイベントが、子どもたちにとっても、学生たちにとっても、素敵な思い出となったことが本当に嬉しいです。 「今年最後の大イベント」 A ・ Y 今回、八王子駅北口商店会の清水会長に取材を行い、年末年始のオススメの過ごし方についてお話を伺いました。清水会長によると、今月 7 日(土)に開催された「甘酒大会」や「クリスマスサンタ」が大きなイベントだったそうです。 甘酒大会では、八王子酒造...

ASAメールvol.230 2024年11月16日

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  「ベートーヴェンの歓喜と苦悩の生涯を学ぶ」 T ・ M / I ・ R ベートーヴェン。名前はもちろん、肖像画を音楽室で見たことがある方も多いのではないでしょうか? 1770 年代ドイツで生まれ、錚々たる名曲を数多く作曲してきた人ですね。私も小学生の頃に、音楽の授業で知りました。そこで、みなさんはベートーヴェンについてどれくらいご存じでしょうか。音楽がすごく好きな方は詳しく知っているのかもしれないし、名前と「ダダダダーン」という部分しか知らないという方もいるかもしれません。私もその一人でした。ベートーヴェンについて少し調べたので、紹介させてください。ベートーヴェンは、ハイドン、モーツァルトと並んで「ウィーン古典派」を代表する音楽家です。宮廷の音楽家であった父のもとで、音楽家になるための教育を受けて育ち、オーストリア東部にある首都ウィーンで、ピアニスト、作曲家として注目を集めるようになりました。 このような歴史を経たベートーヴェンですが、現在、「ベートーヴェンと『歓喜の歌』展」が創価大学中央教育棟 1 階エントランスで開催されています。これは「第九」初演 200 周年を記念した展示で、創価大学が所蔵する貴重なベートーヴェン自筆の書簡や、彼に影響を与えた様々な人物との手紙など、私たちが普段目にすることのない資料が紹介されています。 T ・ M ▷本学創立者も「自分の過酷な運命と戦いながら、その偉大な人生を切り拓いた」と語っており、展示を通して、私はこれまでベートーヴェンについて、有名な音楽家であるという程度の知識しかありませんでしたが、ベートーヴェンがどれほど多くの人々と関わり、影響を受け与えてきたか、その生涯にとても感銘を受けました。 I ・ R ▷私は、ベートーヴェンの遺書がとても印象に残りました。耳の聞こえなくなったベートーヴェンがその時、感じていた苦しみや嘆きが遺書となって、今を生きる私たちにまで訴えかけてくるようなものを感じました。 ベートーヴェンの歓喜と苦悩、その人生の軌跡を、ぜひ皆さんも感じに行ってみてください。 この展示と合わせて、八王子駅前にあるくまざわ書店 5 階で、学生が選んだベートーヴェンに関する書籍が並ぶ、学生選書の特設コーナーが設けられています。それぞれの書籍には、学生がその魅力について書いたカードが添えられており...

ASAメールvol.229 2024年10月16日

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  「八王子の歴史と文化を子どもたちに」 Y ・ K みなさんは学校給食の思い出がありますか。私は月に一度だけ出る揚げパンが大好きでした。10年以上前の出来事でも、給食だと意外と覚えているものですよね。実は現在、八王子市の学校給食では、八王子の桑を使ったメニューが提供されています。その中の一つに、桑パウダーをかけた揚げパンがあり、私もその揚げパンと給食に出ている桑ソースを試食したことがありますが、本当に美味しく、子どもにも食べやすい味だったと覚えています。八王子はかつて「桑都」と呼ばれるほど桑が盛んな街でした。しかし、今の小学生の親世代には、その歴史を知らない方も多いそうです。そこで、学校給食を通して、子どもたちとその親御さんに八王子の桑の歴史や文化を知ってもらいたいという思いが込められているのです。さらに、給食は小学生にとって最も身近なものですよね。毎日食べる給食を通して、自然と八王子の歴史や食文化に触れ、未来の子どもたちにその文化を繋いでいってほしいという素敵な思いが込められています。このことをもっと多くの人に知ってもらいたいものです。また、給食は将来大人になったときにも記憶に残るものなので、今の小学生たちもいつか思い出してほしいなと思います。驚くことに、桑を使った郷土料理が居酒屋のメニューとして提供されているところもあるそうです。居酒屋は利用者の年齢層が幅広いため、より多くの人に桑を使った郷土料理を知ってもらうきっかけになりますね。機会があれば、ぜひ調べてみてください。今回の取材を通して、八王子市のみなさんが桑都の歴史と文化を大切にしていること、そしてそれを学校給食という形で伝えていることに感心しました。

ASAメールvol.228 2024年9月16日

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  戦争が語り継がれていく  A ・ Y 今回は、今月 100 歳を迎えた佐藤子之吉 ( さとうねのきち ) さんにシベリアでの抑留生活について取材させていただきました。子之吉さんは、昭和 19 年の 10 月に青森県の野戦重砲兵に所属し、シベリアではそろばんをひたすらはじいてノルマ計算をする事務室勤務を行っていたとお聞きしました。私が想像していた暴力的な所ではなく、早く帰るために作業を手伝ったソ連の将校もいたそうです。取材の内容をより理解するために「ラーゲリより愛を込めて」という映画を見るとどのような状況だったのかが分かると教えてくださり、実際に見てみると子之吉さんが仰っていたことが数々のシーンで理解することができ、当時の状況をより想像しやすくなりました。例えば、「ダモイ」 = 帰ることを望みながら生きていくところが映画でも現されており、子之吉さんは 1 日に 30 ~ 40km 歩かされたと仰っていました。倒れたり、亡くなってしまうかもしれないという厳しい日々を送っていたと知り、私が特に印象的であったのは子之吉さんが日本に帰国した年月日をしっかりと言葉にして仰っていたところであり、衣食住すべてが厳しい中耐えてきた心の強さを感じたとともに、何年もの待ち望んでいた帰国ができた喜びが伝わってきました。また、当時の一日一食であった黒パンの忘れられない味をもう食べることができないという悲しみも伝わりました。私は創価大学の沖縄県人会の一員として、多くの人に沖縄戦について知ってもらうため、 1 年生を中心に毎年行われる劇に参加したことがあり、テーマから劇の内容をみんなで決めていく中で、平和について考えさせられ、相手を思いやる気持ちが大切だと改めて感じた機会になりました。その経験から、大勢の人の命が失われていく悲しさや手段を選ばずに人を殺していた戦争の恐ろしさを改めて理解し、それだけではなく、希望を持って生きることの大切さや幸せな日々を送れるありがたみも再確認することができました。 子之吉さんが過ごしてきた 100 年という人生の重みを感じたとともに、これからの長い人生で様々な学びを得ながら過ごしていきたいと思います。 同じ歴史を繰り返さないように  Y ・ K    私たち学生ライター部は、 8 月 19 日に佐藤 子之吉(さとう ねのきち)さんに取材させて...