ASAメールvol.234 2025年3月16日
学生ライターが考える、防災の大切さ――あなたの備えは万全ですか?
地震や台風など、いつ起こるかわからない災害。そんな「もしも」のときに備えて、私たちは何ができるのでしょうか? 今回、学生ライター部のメンバーが防災について改めて考え、実体験をもとに記事を書きました。防災リュックを準備しようと思ったきっかけや、いざ用意しようとすると迷ってしまうアイテム選びの難しさ、そして非常時に意外と役立つものなど、学生ならではの視点で綴られています。「自分は大丈夫」と思わずに、一度防災対策を見直してみませんか? この記事が、あなたの「備えるきっかけ」になれば幸いです。
旧いわき市立豊間中学校の1階の教室に設置されていた壁掛け時計。
津波襲来時刻 15時27分で止まっている。 |
みなさんは、災害に備えて防災リュックを用意していますか?
私はこれまで準備していなかったのですが、友達の家に防災リュックが置いてあると知り、「私も準備しなければ」と焦り始めました。
過去の地震では、支援物資が届くまでに時間がかかることがありました。そのことを考えると、やはり事前の備えが重要だと改めて感じます。とはいえ、いざ準備しようとすると、必要なものが多すぎて「最低限、何を持っていけばいいのか?」と迷ってしまいます。さらに、それらを収納するための少し大きめのリュックも必要になり、なかなか行動に移せずにいました。
また、防災グッズの種類も多く、選択肢が増えていることに驚きました。たとえば、懐中電灯ひとつとっても、電池不要の発電式やラジオ付きのものなど、さまざまなタイプがあります。どれを選ぶべきか迷ってしまうほど、防災用品も時代とともに進化しているのだと実感しました。
避難所では、大勢の人と一緒に過ごす中で、場の雰囲気が静かになり、少し気まずくなることがあると聞きました。あまりラジオを使う機会がない若い世代でも、災害時にラジオがあることで気持ちが変わるかもしれません。
さらに調べてみると、無印良品で長期保存ができるスープやごはんが販売されていることを知り、ぜひ試してみたいと思いました。私は普段から、似たような商品を比較して悩んだ末に結局買わないことが多いため、防災リュックの準備でも同じことを繰り返してしまいそうです。
そこで、読者のみなさんに質問です。防災リュックに入れておくべきおすすめのアイテムがあれば、ぜひ教えてください!
みなさんの意見を参考にしながら、私も防災対策を進めていきたいと思います。自然災害が増えている今だからこそ、防災をもっと身近なものとして考えていきたいです。
災害は、いつどこで発生するかわかりません。もしかすると、今この瞬間にもどこかで起きているかもしれません。そんなとき、大切なのは「自分の身は自分で守る」という意識です。
私は現在、大学生として一人暮らしをしています。一人暮らしだからこそ、万が一のときに自分の身を守る準備が必要だと考え、防災グッズをしっかりと常備することにしました。具体的には、防災リュック、非常用トイレ、2Lの水、トイレットペーパーなどを備えています。
一人暮らしを始めてからは、「自分で準備しなければ」と意識するようになりました。それまでは「後で準備すればいい」と考えていましたが、いざ調べてみると、早めに備えておくことの大切さを実感しました。
皆さんは、防災リュックなどの備えをしていますか?
実は、私も以前は防災への意識がそれほど高くありませんでした。しかし、その意識が大きく変わるきっかけがありました。それは、昨年のお正月に発生した能登半島地震です。
お正月でお祝いムードに包まれている中、突然の大きな地震。テレビを観ていると速報に切り替わり、画面には被害の様子が映し出されていました。あまりの出来事に、家族全員が驚きました。私の実家は大阪ですが、大阪でも大きく揺れ、とても怖かったことを今でもはっきりと覚えています。
災害は、お正月のような特別な日であっても、予告なしに突然襲ってくるものです。この経験を通して、防災の大切さを改めて実感し、すぐに防災グッズを揃えました。今では、実家の家族も一人ひとりが防災リュックを持っています。
しかし、私の周りを見てみると、防災リュックを持っていない人が意外と多いことに驚きました。特に、大学生や20代の若い世代は、まだあまり防災の意識が高くないのかもしれません。
ですが、災害は年齢に関係なく、誰にでも突然襲いかかるものです。「自分は大丈夫」と思わず、今できる備えをしっかりとしておくことが大切です。
この機会に、自分の防災対策を見直してみませんか?
「非常時の備え、できていますか?」T・M
そう聞かれて、すぐに持ち出し袋の中身を思い浮かべられますか?
私の実家では、玄関の靴箱に家族全員分の持ち出し袋が置いてあります。中には最低限のものがそろっていますが、親が準備してくれたもので、正直に言うと、私は中身をしっかり確認したことがありませんでした。
では、持ち出し袋の中身はどこでそろえればよいのでしょう?
スーパーやドラッグストアを回ってみると、さまざまな防災用品が手に入ることがわかりました。水や非常食(カンパン、レトルトご飯、栄養補助食品)はもちろん、簡易トイレや除菌シート、防寒シートなども販売されています。 100円ショップでも、小型の懐中電灯や圧縮タオル、携帯カイロなどが手に入ります。
ただ、一つひとつ必要なものをそろえるのは、私にとっては少し面倒に感じました。
そんな中、八王子駅近くのドン・キホーテで、ラジオや折りたたみバケツ、防寒保温シートなどがセットになった防災セット(3990円) を見つけました。必要なものがひとまとめになっているので、個別に買いそろえる手間が省けて便利だと感じました。
とはいえ、どのような災害に備えるかによって、必要なものは変わります。 たとえば、アレルギーがある方は対応した非常食、小さなお子さんがいる家庭ではミルクやおむつが必要です。基本のセットに加えて、自分の状況に合った防災用品を追加することが大切だと感じました。
皆さんのご家庭には、持ち出し袋は準備されていますか?
「そのうち準備しよう」と思っている方も多いかもしれませんが、災害はいつ起こるかわかりません。
「うちの持ち出し袋は大丈夫かな?」と思った方は、ぜひ一度確認してみてください。
「備えあれば憂いなし」——大切な命や暮らしを守るために、今日からでも準備を始めてみませんか?
去年の夏、妹が自由研究で防災リュックの中身を調べ、一から準備を進めていました。その姿を見て、私は上京してから非常持ち出し袋を用意していないことに気づき、防災の準備をしようと思いました。さらに、能登半島地震のニュースを見て、日頃の備えがいかに大切かを改めて考えるようになりました。
私の地元には海はありませんが、祖母の家の近くには利根川があります。これまで災害といえば地震を思い浮かべることが多かったのですが、水害の危険も無視できないと感じるようになりました。もし大雨で川が氾濫したら、祖母の家は大丈夫なのか、すぐに迎えに行けるのか――そんな不安を感じたことで、防災の準備は自分だけでなく、家族全員で取り組むべきだと強く思うようになりました。また、災害時にどう行動するかを家族で話し合うことも重要です。例えば、地震が起きたときに家族がバラバラの場所にいたらどう連絡を取るか、祖母の家が危険な場合は誰が迎えに行くのか、避難所はどこにするのか――具体的な対応を決めておくことで、いざというときに冷静に行動できると思いました。
非常持ち出し袋には、食料や飲み物、懐中電灯、モバイルバッテリー、貴重品のコピーなど、最低限の生活必需品を入れておくことが推奨されています。私は妹の調べたリストを参考にしながら、少しずつ準備を進めることにしました。また、祖母や両親にも声をかけ、必要なものを改めてリストアップしました。準備を進めるうちに、新たに気付いたことが二つほどありました。一つ目は、男性と女性では必要なものが異なることです。例えば、女性には生理用品が必需品ですが、男性には必要ありません。また、下着の替えは男女ともに必要ですが、女性のほうがより意識されることが多いかもしれません。しかし、普段の生活では当たり前にあるものだからこそ、非常時に備える発想が抜け落ちがちです。二つ目に非常食はローリングストックを意識すると良いということです。ローリングストックとは、非常食を「備えるだけ」ではなく「普段から食べて入れ替える」ことで、無駄なく続けられる防災対策です。特別な非常食を買ってずっと置いておくのではなく、普段の食事にも使える食品をストックし、定期的に消費して新しく補充することで、いつでも新しい備蓄が整った状態を維持できます。この方法なら、賞味期限切れによる食品ロスを防げますし、もしものときにも慌てずに済みます。こうした視点や情報は、女性同士で共有したり、家族や友人にも伝えたりすることが大切だと感じました。私自身、今回防災の準備について改めて考えるまで気づきませんでした。災害はいつどこで起こるかわかりません。だからこそ、日頃の備えが大切です。妹の研究をきっかけに防災について考えるようになりましたが、これを一時的なものにせず、定期的に準備を見直し、家族と話し合う習慣をつけていきたいと思います。
この記事が、防災の準備を見直すきっかけになれば嬉しいです。大切な家族とともに、日頃から備えを意識していきましょう。
避難所を再現した展示 |
津波で流された、誰かの大切な「思い出」およそ5,000点。 14年間、持ち主の帰りを待ち続けた。 |
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