ASAメールvol.239 2025年8月16日 第4回桑の日ウェルフェス

 


まだまだ終わらない!八王子のイベントT・M

 

八王子のイベントといえば、八王子まつり。皆さんは八王子まつりには行かれましたでしょうか?私も八王子まつりであの大通りを歩いて、賑やかな雰囲気を感じてきました。

八王子のイベントはこれで終わりだと思っていませんでしょうか?

 

8月の八王子まつりの次は9月の桑の日!ということで、今回は桑の日について書いていきたいと思います。

今年でなんと4回目となる「桑の日ウェルフェス」。八王子の歴史ある産物として知られる桑を広げるイベントで、毎年桑茶など桑にまつわる商品を販売し、様々なブースも立てられます。昨年はJR八王子駅〜京王八王子駅の間の「えきまえテラス」で行なわれました。今年は以前のASAメールでも紹介しました、七夕飾りが行われた、ドンキホーテを曲がったところの通りのパーク壱番街で行われます。

今年の桑の日ウェルフェス、昨年までと違うところは学生の参加が多いことだと思っています。今年は創価大学のマジシャンサークルの「SMP」さんや、昨年も参加してくださった「児童文化研究部」さん、他ゼミさんなど様々な学生団体が桑の日を盛り上げてくれます。

桑製品を買いに来るのも、学生に元気をもらうのも、ちょっと空いた時間にイベントを感じに来るのもオッケーです。

 

桑の日のキャラクターくわるんのインスタグラムや創輝株式会社さんで詳細などは発信していきます。ぜひフォローしてみてください!

みなさんの来場を心よりお待ちしております!

https://www.instagram.com/kuwarun_hachioji?igsh=cjNtb2lsaWo5NzN4&utm_source=qr

 


 



はじめての3DCGで、くわるんができるまでF・K

今年の桑の日には、くわるんのフィギュアを展示します。

世界のどこを探してもない、ここだけのくわるんです。

今年、大学3年生になり、私は初めて「桑の日」というイベントのことを知りました。

桑の日は、ゼミ担任の西川先生らが中心となって立ち上げた地域密着型のイベントです。

桑といえば蚕が食べているイメージですが、なんと私たちも食べることができ、しかも健康にもいいとのこと。

先生方はそういった桑の魅力を広め、八王子のみなさんの健康を守るために「桑の日ウェルフェス」というイベントを立ち上げたそうです。

はじめ、八王子が桑の名産地と聞いても、ピンときませんでした。

「『桑都ペイ』の桑も、そんな意味だったのか」と、3年目にして知ったばかりでした。

そんな私が、桑の日をテーマにしたキャラクター「くわるん」をモデリングし、いま自分の手に完成したフィギュアがある。正直、いまだに信じられません。

きっかけは、ゼミで「3DCGに興味がある人」と聞かれ、思いきって手を挙げたことでした。

私はこれまで、何かの中心にいたことがありませんでした。

グループの中でも「自分が抜けても回るだろう」みたいな立ち位置にいることが多かった。

昔から臆病なのにプライドが高くて、失敗するのが怖くて、行動できずにいました。

でも、今回は違いました。

八王子のコワーキングスペース「8beat」で、西川先生の知人の荒井先生に一からソフトの使い方を教わりながら、くわるんを少しずつ形にしていきました。

くわるんの顔の中心には、小さな目と口があります。シンプルな顔だけど、少しでも目と口が離れると印象が変わってしまうのです。

簡単に見える部分ほど、思ったようにいかず悩みました。

でも、「初めて見る人にもかわいいと思ってもらえるには?」「くわるんって分かってもらえるにはどうしたらいいかな?」と試行錯誤しながら作るのはとても楽しかった。

特にこだわったのは、くわるんが背中につけている「葉っぱのマント」です。

参考にしたイラストは正面しかなかったので、後ろ姿は完全に想像で作りました。

でも、先生のアドバイスや自分でも「一枚の大きな桑の葉がマントになっているんじゃないか」と考えながら自分なりに形にしていきました。

今まで言われたことしかしてこなかった私が、初めて自分のアイデアを出して、それが「いいね」と受け入れられた。

私にとって、とても大きな一歩でした。

また作業の中で、フードバンク八王子さんの「フードカフェ」にも参加させてもらいました。地域の方たちとご飯を食べながら交流する中で、友達もできました。

パソコンの前だけでなく、人と関わりながらつくれた。このことも、くわるん作成の支えになっていたと思います。

そして、谷本さんのご協力で、3Dプリンターでくわるんが立体化しました。

画面の中で見ていたあのくわるんが、ついに形になりました。

はじめて見た時は「この世に存在してる……!」と感動。

愛らしくみえるよう試行錯誤した顔も、形に悩んで何度も調整したマントも、ちゃんとそこにありました。何度見ても、うれしいです。

くわるんは、私ひとりでは絶対につくれなかったものです。

先生方や仲間たち、地域の方々、色んな人たちのつながりがあって生まれたキャラクターです。

もしあのとき勇気を出して手を挙げていなかったら、こんな経験はできませんでした。

やってみて失敗してもいい。やらなきゃ自分に何ができるかなんて分からない。

そんな当たり前のことに、くわるんを通してようやく気づけた気がします。

今年の桑の日では、ぜひ私たちがつくった「くわるん」に会いに来てください!そして、ぜひ手のひらにのせてみてください!

 


 


ことばでわかる、日本人とカイコのつながりF・A

 養蚕(ようさん)が古くから盛んだった八王子。その歴史は、なんと戦国時代の後北条氏(ごほうじょうし)のころまでさかのぼると言われています。山が多く、田畑の少ないこの地域 では、カイコを育てることが農家の生活を支えてきました。

今回は、そんな大切な存在だったカイコに注目してみましょう。

 養蚕が盛んな地域では、カイコのことを「おかいこさま」や「おこさん」と呼び、まるで人のように敬意を込めて接してきました。また、牛や豚と同じように「一頭、二頭」と数えられ、死んだ時も「ころんだ」とやさしく表現されました。

季節の言葉にもカイコは登場します。「蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)」は、カイコが元気に桑の葉を食べ始める頃を表す春の季語。「蚕時雨(こしぐれ)」は、カイコが葉を食べる音を、しとしと降る雨にたとえた風流な言葉です。

カイコは、もともと野生の「クワコ」という蛾を人が何千年もかけて家畜化したもの。自分ではエサを探せず、羽があっても飛ぶことができません。でも、品種改良によって、一頭から約1500メートルもの長い糸をとることができるようになりました。さらに、昔の白川郷や五箇山では、カイコのフンを使って火薬の材料である「焔硝(えんしょう)」を作っていたという、意外な歴史もあります。

近年では、遺伝子の技術によって、カイコが作るシルクは食品や化粧品、医療の分野にも活用されています。2017年には、光るシルク「蛍光シルク」を生むカイコの飼育も群馬県で世界で初めて始まりました。しかし、日本の養蚕農家は年々減っており、2024年時点では 全国でわずか134戸。八王子では「八王子長田養蚕」さんの1戸だけが残っています。98日は「桑の日」。古くから日本人の暮らしを支えてきたカイコと私たちのつながりを、今こそ見つめ直してみませんか。

 ※農研機構(2024https://www.naro.go.jp/publicity_report/season/134952.html

 ※大日本蚕糸会(2025)「シルクレポート 20257月号」

 


『桑の日を初めて知る』 I・R

私が「桑の日」という日を知ったのは、八王子に来てから3年目のことでした。恥ずかしながら、それまで八王子が桑の都と呼ばれていることも知りませんでした。ですが、その歴史を知ったとき「せっかく八王子にいるのだから、このまちの魅力をもっと知って、広めていきたい。そしてその歴史がずっとつながれていったらいいな」と思うようになりました。今年はその思いを胸に、桑のキャラクター「くわるん」の制作に携わる機会をいただきました。もともと見るからにかわいらしいくわるんですが、3D化されたことでさらに立体感が出て、愛らしさが増しました。私はそのくわるんに色を塗る担当をしましたが、一つひとつ丁寧に仕上げていくうちに、出来上がったときには想像以上の愛着が湧いていました。当日は、このくわるんをたくさんの人に知ってもらい、そこから桑の魅力や八王子の歴史を感じてもらえたら嬉しいです。八王子に住む人みんなが、このまちを大切に思い、その思いを次の世代へとつないでいけるそんなきっかけになったら良いなと思います。

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