ASAメールvol.245 2026年2月16日 「私の好きな八王子」
「滝山城跡を訪れて気づいたこと」 F・K
昨年の春、「戦国時代の名城 滝山城入口」という看板を見つけました。気分転換がしたかったことと、城とはどんな場所なのだろうという好奇心から、行ってみようと決めました。のんびりと草を食む白ヤギの横を通り過ぎると、竹が生い茂る自然のトンネルのような道が現れました。ジブリの世界のような雰囲気にワクワクしながら足を進めると、すぐに後悔しました。とにかく坂がきついのです。「城」とある通り、お殿様が住む場所なのだから、簡単に入らせてくれるわけではないのだと身をもって感じました。その日は晴れていて風も強く、足元がぐらついて道脇にある堀に落ちたらどうしようと、ビクビクしながら登りました。
坂を登りきると、「千畳敷」という開けた場所に出ました。木々に囲まれた芝生の空間で、春に訪れたからか、タンポポがたくさん咲いており、街と切り離された静かな場所のように感じました。千畳敷を過ぎ、ようやく中の丸にたどり着くと、そこは千畳敷よりもさらに開けた場所で、桜の木々が並び、落ちた花びらが絨毯のように広がっていて、まさに「春」といった雰囲気でした。そして何より、中の丸から見える街の景色は圧巻でした。
私はそれまで、大学と家を往復するだけで一日が終わる生活を送っていました。しかし、この景色を見て、八王子はこんなにも大きく、広い街だったのだと実感しました。かつてここを治めた北条氏照も、同じようにこの景色を眺めていたはずです。そしてこの場所で、八王子の未来や人々の暮らしへの責任を背負っていたのだと思います。それに対して私は、就職活動や人間関係の悩みから少し離れたくて、ここを訪れていました。殿様と自分との立場の違いに面白さを感じる一方で、考える規模の違いに切なさも覚えました。
慣れない坂を登ったせいで筋肉痛にはなりましたが、今度もう一度、この景色を見に行こうと思います。大学と家の往復で狭くなっていた自分の視野を、広げてくれる場所に出会うことができたからです。ぜひ、桜の咲く春の時期に訪れてみてください。入口では、きっとあのヤギが出迎えてくれるはずです。
学生の街・八王子を支える一杯』 H・S
西東京バス「中野市民センター」近く、工学院大学に沿ってかすみ学園通りを下ると、ひときわ目を引く黄色い看板が現れます。夕方の食事時になると、店の前には学生やサラリーマン、常連と思われる若い男性たちの列。そこが二郎系ラーメン店「ラーメンエース」です。
エースは2011年にオープンし、今年で15年目を迎えます。八王子で長く営業を続けてきた理由について、店主の内田さんは「八王子は学生の街。学生さんにお腹いっぱいになってもらいたい」と話します。ラーメンは通常サイズでも十分なボリューム。山盛りのヤサイに肉厚でとろけるチャーシュー、スープがよく絡む自家製のちぢれ麺が特徴です。胃の小さい私はミニサイズで満腹になります。
ラーメンへの思いを尋ねると、「安くて、お腹いっぱいになる一杯を目指しています」との言葉が返ってきました。豪華さや流行を追うのではなく、食べる人のことを第一に考え続ける姿勢が、その一杯に込められています。金銭的に余裕がなくても食欲旺盛な学生にとって、日々の生活を支える存在です。
今回のテーマで私がラーメンエースを思い浮かべたのは、八王子の学生を大切に思う店主とお店の魅力を多くの人に知ってほしいと感じたからです。「入りづらそう…」「一見さんに厳しそう…」と思われがちですが、気さくでお茶目な店主とおいしいラーメンが迎えてくれます。
店主からは「店は小さいですが、安くておいしいラーメンでお腹いっぱいになれます。お気軽にお立ち寄りください」とのメッセージもいただきました。八王子で一杯を探している方は、ぜひ足を運んでみてください。
「秋川街道で迷ったら中華に落ち着け」 M・Y
西八王子駅の北側、秋川街道沿いの中野上町。南インド料理店の隣にある小さな中華料理店があります。店名は控えますが、私たち大学生の間では「安くてとてもおいしい定食屋」として知られています。私も授業の後や部活動の帰りによく立ち寄るお店です。
ランチは週替わりで、油淋鶏や回鍋肉、豚肉もやし炒め、ニラレバ炒めなどから選べます。ほぼワンコインで注文できるのも魅力です。物価の上昇に悩み、バス代の変動に一喜一憂する学生にとって、本当にありがたい価格設定です。ご飯とスープが付いてボリュームもしっかり。金銭的に余裕がない一日中絶食状態という極限的に腹ペコな日でも、十分満足できます。追加料金でスープをラーメンに変更できるのもうれしいポイント。しっかりガッツリ食べたい人にもおすすめです。
店内にはテーブル席と座敷席があり、友人と一緒でも気軽に利用できます。座敷席は数が少ないため、12時前に訪れると比較的スムーズです。駐車場もあり、自転車や車でも立ち寄りやすいのも魅力です。
このお店の良さは、安さだけではありません。味が安定していることも大きな魅力です。回鍋肉やニラレバ炒めはやや濃いめの味付けで、ご飯が進みます。学生のランチとして申し分ありません。夜も定食や中華メニューが楽しめますが、やはりランチのコストパフォーマンスは格別です。
大学生活において、ランチのコストパフォーマンスは大切な要素です。節約しながらしっかりお腹を満たせるお店は、ハッキリ申し上げて奇跡にも等しいです。このお店はまさにそんな救世主の様な存在。常連の学生や地元の人に親しまれている一軒です。
八王子でランチに迷ったとき、友人とガッツリ食べたい日に、ぜひ思い出してみてください。安くておいしい、私たちの学生生活を支えてくれる名店です。


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