ASAメールvol.244 2026年1月16日 「八王子と福祉のまちづくり」出版記念トークイベント

 


「まちに関わるということ〜イベント参加からの気づき」 MA

大学2年生の私は、西川先生にお声がけいただき、八王子市中心市街地で行われたイベントに参加させていただきました。

参加前は、地域福祉やまちづくり、地域連携といった言葉の意味自体は理解していましたが、実際にどのような人たちが、どのような関係性を築きながら活動しているのかを具体的に想像できていませんでした。しかし、本を読み、イベントでの発表を聞き、地域の方々の話に触れていく中で、その印象は大きく変わりました。

七夕飾りでは、多言語短冊を通して、年齢や国籍といった枠を超え、それぞれ異なる背景を持つ人々が同じ空間に集い、和やかな雰囲気の中で一体感を生み出していることが分かりました。願い事の多くは、健康や家族、日々の安心を願う素朴で微笑ましいものだったといいます。こうした日常の中にある声や存在に気づく力こそが、今後の自分にとって大切であり、地域とつながるために欠かせないと、この体験を通して実感しました。

また、紹介された「桑の日」イベントでは、八王子の養蚕や絹産業の歴史が、健康やウェルビーイングという現代的なテーマと結びつけられていました。地域の歴史的出来事が現在の地域課題と結びついて、そこから新たな価値を生み出している点は、第6章で語られる「ヒストリカル・ブランディング」の具体例であると感じました。

さらに印象的だったのは、大学、企業、地域住民、福祉作業所、学生といった多様な人々が、一つの目的のもとで継続的に関わり続けてきた点です。経済的価値だけでなく、地域のつながりや参加する人の自己有用感を重視する姿勢は、「ソーシャルパーパスによる共通価値創出」という考え方そのものだと理解できました。

西川先生の著作『八王子の福祉とまちづくり』は、こうした実践を理論的に整理し、「地域×福祉×大学」がどのように社会的価値を創出しているのかを丁寧に示しています。イベントへの参加を通して、自分自身がこれから地域とどのように関わっていくのか、そのイメージが現実の風景として立ち上がってきました。地域との関わりを考えたい人に、ぜひ読んでほしい一冊です。






『地域とつながる』 I.R

今回のトークイベントは、私が所属しているゼミ、西川ハンナ先生が書かれた本の出版を記念して行われました。実際に会場に足を運んでみると、八王子北口商店会会長をはじめ、ASAメールの発行に関わる方や日本遺産「桑都物語」に携わっている方、地域の住民の方など、思っていた以上に多くの人たちが集まっていました。八王子という地域を、それぞれの立場から支えている人々が一堂に会している様子がとても印象的でした。

本の中で描かれていた地域のつながりが、このイベントの場でも確かに存在していることを、自分の目で確かめることができ、とても貴重な経験になりました。

イベントの中で特に心に残ったのは、「これからの時代を担っていくためには、若い人たちの存在が大切だ」という八王子北口商店会会長清水さんの言葉です。その言葉を聞いて、自分たちがゼミで行っている活動や、勇気を出して一歩踏み出していることが、決して小さなものではなく、意味のあることなのだと感じることができました。

一人で動いても何も変わらないのではなく、一人ひとりの行動が少しずつ重なっていくことで、大きな力になっていく。その実感が、自分の中の自信にもつながりました。

西川先生の書かれた本を読んで改めて感じたのは、活動をただ行うのではなく、一つひとつの行動にきちんと意味を見いだしながら取り組むことの大切さです。ゼミで行っているASAメールへの寄稿や、「桑の日」というイベントに向けた制作や宣伝、七夕イベントの開催においても、どうすれば人に関心を持ってもらえるのか、どうやって人を呼び込むのかを考えながら関わってきました。

この本は、そうした日々の活動を振り返り、整理するきっかけを与えてくれました。また、ASAメールの活動を通して、文章を書く力だけでなく、自分の言葉で地域の人とつながることができるという実感も得ることができました。

この活動をしていなければ出会えなかった人たちと、言葉を通して温度感のある関係性を築けていることは、自分にとってとても嬉しいことであり、将来につながる力になっていると感じています。一見すると一方的に見える活動であっても、実際には運営する側と参加してくれる住民の方々との間に、双方にとって良い関係性が築かれているのだと感じました。

この本は、何かやってみたい、自分にできることは何だろうと考えている人に対して、地域に関わるための一歩をそっと後押ししてくれる一冊だと思います。特別な人でなくても、自分にできる形で地域に関わることに意味があるのだと気づかせてくれる本であり、これから地域との関わりを考えていく人にとって、大切なヒントになるのではないかと感じました。



『本を通して、まちと出会う学生選書の取り組み』 FA

今回私は、「学生×地域」の取り組みの一つとして行われた学生選書について発表しました。
学生選書とは、創価大学の哲学の授業を通して、学生がテーマに沿った本を選び、くまざわ書店でブックフェアを行う企画です。今年度のテーマは「八王子・高尾山」でした。

授業では、哲学者の視点から身近な地域について考えたり、宗教学の観点から「山」という存在を捉え直したりしてきました。そうした学びをもとに、学生一人ひとりが八王子や高尾山、あるいは山そのものに関する本を選び、それぞれの思いを込めたPOPを作成しました。

また、文学部生有志がチラシやポスター、オリジナルしおりを制作し、書店員の方々のご指導を受けながら、本の並べ方や見せ方にも工夫を重ねました。ブックフェア開始後はSNSでの情報発信も行ってきましたが、当初は反応を実感しにくく、不安を感じることもありました。

そんな中、今回初めて地域の皆様の前で発表する機会をいただき、直接言葉を交わすことで、地域とのつながりを強く実感することができました。さらに、日本遺産のSNSでも紹介していただき、少しずつ反響が広がっていることを感じています。

ともに発表した学生からは、次のような感想が寄せられました。
「イベントに参加し、八王子のさまざまな取り組みを通して、市民の方々と私たち学生とのつながりを学ぶことができました。学生選書について発表する中で、地域の皆さまと学ぶ喜びを実感しました。それぞれの立場や年齢という垣根を越えて、八王子というまちを愛する人々のあたたかさが印象に残る、学びの多いイベントでした。」

今回の経験を大切にしながら、今後も後輩たちへとこの取り組みが受け継がれていくよう、ブックフェアを最後まで盛り上げていきたいと考えています。なお、過去のブックフェアやその経緯については、西川ハンナ先生編『八王子と福祉のまちづくり』第2章に詳しく記されていますので、ぜひご一読いただければ幸いです。

 



コメント

このブログの人気の投稿

ASAメールvol.233 2025年2月16日

ASAメールvol.234 2025年3月16日

ASAメールvol.235 2025年4月16日