ASAメールvol.214 2023年7月16日 Gulliver LIVE Circuit

 


「帰ってきたガリバーライブ!ー音楽の持つ素敵さに触れてー」 UI

 皆さん、こんにちは。学生ライターのUIです。突然ですが、皆さんはASAメール197号の記事を覚えていらっしゃいますか?読者の皆さんから、コロナが落ち着いたら行きたいと言ってくださっていた「シャーロック・ホームズ」についての記事です。今回はなんとシャーロック・ホームズなどを運営するガリバーグループ主催の「Gulliver LIVE Circuit」に参加させていただきました。会長からお話を聞かせていただいたときから楽しそう、行ってみたいと思っていたので、このような機会を頂けて本当に嬉しいです。

何といってもこのライブの醍醐味は、一回の参加で多様な音楽ジャンルを楽しめることです。例えば、American ClubではTokyo Funky Dollsというゴスペルやジャズ要素の含まれるソウルミュージックを歌うアーティスト、TRUEではThe Fujiyama Sistersというジャズポップスを歌うアーティスト、Globeではサザンオールスターズをカバーするバンド、いとしのエリーズなどが出演していました。それぞれ公演時間が異なり、二回ライブを行うので好きな時に好きな店舗で好きなアーティストを見ることが出来ます。

実はこのガリバーライブが初めて行くライブだったので、どうやって楽しんだらいいんだろうと不安でしたが、夏の暑さに負けない最高なライブだったので、その一部をご紹介させてください。

まず、最初にAmerican ClubTokyo Funky Dollsのパフォーマンスを見たのですが、激しいダンスと歌声に強さがあって、かっこよくてドキドキしました。しかし、全く知らないジャンルでどう楽しんでいいのか全く分かりませんでした。胸の前で手拍子することしか出来なくて、皆と一緒に盛り上がる正解が分からず、おどおどしていると、参加者の方々がフロアで自由に踊り始めていて、「え、ここで踊るの!?」ととても衝撃的でしたが、Dollsの皆さんも「もっと踊って踊って~!楽しみましょう~!」と声掛けをしていました。日本のライブではアーティストの音楽に合わせて踊るということがあまり無いイメージだったのでとても驚きました。ただ、恥ずかしくて踊れませんでした。一緒に踊っておけばよかったなと思います。

次に、シャーロック・ホームズでキャンディーズのカバーを行っているバンドSweet Pop Candyのパフォーマンスを楽しみました。「春一番」を聞いたことはあるけれど、誰が歌っているか知らないという状態でしたが、昭和アイドルの衣装が可愛い、曲調が可愛い、メンバーが可愛い、全員の声がタイプで胸を射抜かれ、キャンディーズの楽曲と共にSweet Pop Candyを大好きになりました。二回目のライブは最初から最後まで見て、頭の上で大きく手拍子したり、即興で振り付けを覚えて一緒に踊ったりしました。すると、アーティストの方もとても嬉しそうにしてくださって、私もとても嬉しくなりました。誰かと一緒に音楽を楽しむってすごく素敵なことだと思いました。

最後に、Globeでいとしのエリーズのパフォーマンスを見ました。盛り上がり方も、ライブパフォーマンスも熱を帯びていて、凄まじかったです。歌と演奏が本当に上手かったですし、人がいすぎてボーカルの方とダンサーと観客がほぼゼロ距離、ソファで座っている方も立ってジャンプ、曲が終わる度に指笛と歓声が響いていました。「勝手にシンドバッド」のコール&レスポンスもアツかったです。

このライブを通して、ライブの盛り上がり方に正解は無いけれど、アーティストと一緒に音楽に合わせて踊ると楽しいこと、音楽を通して自国と他国の文化に触れられたことは大きな収穫だったと思います。前回の取材で、会長が「ノリのいい演奏をじっと見てしまうと、演奏者もお客さんも楽しくない。だからそういったことを経験するのも大切だ」とおっしゃっていた意味がよく分かりました。このライブが終わり、帰路につくとき「やっぱり音楽っていいね」と参加した全員が頷きました。知らない人とも一つの曲を通して仲間になる一体感の不思議さは面白くて、楽しくて、最高の気分にさせてくれますね。




「拍手と歓声、夜の八王子コンサート」 KD

 

こんにちは。KDです。今回は618日に行われた、ガリバーライブサーキットに参加してきました。そのリポートとして、皆様にお伝えできたらと思います。

このライブサーキットではjazzSoulpopsjazzpops・歌謡曲といった異なるジャンルをもつ6バンドが、それぞれ6つのお店で観客たちを盛り上げていました。演奏の時間帯もそれぞれずらして行われたため、一つの演奏が終われば、違うお店に観客が移動して、また違うジャンルのバンドを楽しめるというサーキット型式でした。

たとえ話になりますが、顔見知り程度だった人と一度深くお話すると、思いもしなかった一面に気づいて好感をもつことがあります。まだまだ垢抜けていない私にとって、夜の八王子はオトナの色めいた匂いがして、気づかれても足早に通り過ぎたい存在でした。

その日の八王子の夜では、それぞれのお店で素敵な演奏が行われ、お客さんはお酒と美味しい料理を食べながら楽しんでいました。肩をくっつけて演奏を静かにたのしむ老夫婦、友人と談笑するおじさま方、物怖じせずたくさんの人と交流する外国人、ひとりカウンターでジャズを嗜む男性。すべてのお店には、仕事や日々の生活から力を抜いた人々の安らぎが、お酒を飲んで上気した熱気とともに混ざり合っていました。

特に印象強く残っているのは、Globeというお店で出演していた「いとしのエリーズ」です。大人気バンドのサザンオールスターズのコピーバンドで、数多くの名曲を、素敵なダンサーと共に披露してくれました。観客は男女を問わず肩を組んだり、ステップを踏んだり、一緒に歌ったりと、コロナ化で封じられていた光景が、笑顔と共に広がっていました。

夜の八王子が、音楽を通してさらけ出してくれたその本性は、人生を笑って楽しもうとする人間の素直な一面でした。

さらに、6つのバンドの演奏を聴かせていただき気付いたことは、レトロな曲を多く披露していたことです。ジャズなどはモノクロ映画の挿入歌を思わせるような曲を演奏していました。観客の方々はそれぞれのメロディに乗り、それと共に心に残る思い出を掘り起こしているようにも見えました。そう思うと、音楽は過去の記憶と強く結びついて、そのときの感情までをも思い出させる力があることにも気づきました。皆さまも、懐かしい曲を聞いては、楽しい思い出や、もしかしたら辛い思い出を思いだすかもしれません。しかしそれは、音楽の曲調のように一瞬一瞬で変わる人生を、じっくりと嗜む心の余裕をもたらせてくれるものだと僕は思います。だから音楽はみんなに好かれると思うのです。そのようなことに気づく機会を、今回のガリバーライブサーキットは僕に与えてくれました。

大人の雰囲気にのまれ、立場に合わないずいぶんと格好つけた文章になってしまいました。みなさんの思い出の曲をぜひお聞かせいただきたいです。




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