ASAメールvol199 2022年4月16日

 

学生ライター部にもこの1年を振り返って記事を書いて貰いました。

上記のイラストは、学生ライター部のロゴです。

この1年で、ロゴのように土の中から種から芽が出てきたと思っております。朝日新聞、ASAメールと共にしっかり大地に根を張り育っていけるようこれからも頑張ります!






「1年間学生ライターとして活動してきて」W・O

昨年の316日に学生ライター部が始動し、1周年を迎えました。昨年度の学生ライター部は、桑都プロジェクトの広告塔として、シュリーマン関連の特集をした号が多かったと感じています。
私は当初、西川先生から「地域に出ていく活動があるからやってみないか?」とのお話があり、「せっかく大学進学を機に八王子に引っ越してきたから、もっと八王子のことを知りたい!」と思い、学生ライター部に参加しました。実際に学生ライターとして活動してみると、私は文章を書くのが得意では無いということ、何を書いたら良いかなかなか思いつかない経験から「大学のレポートみたいだなぁ…。」とライターとして記事を書くことを重荷に感じてしまいました。しかし、ASAメールは私にとって、自分が書いた文章が記事となって掲載され、それを見た方からの返答や反響があるという初めてかつ貴重な経験をさせてもらえる場です。私自身、くまざわ書店5階の学生選書コーナーでASAメールの記事をきっかけに来てくださった方と出会いました。こうして振り返ってみると、これはなかなか経験出来ないことで、何より、ASAメールが読者の皆様とのコミュニケーションを大切にされ続けてきた賜物だと感じています。今年度は、少しでも文章力を付けられるようもっと積極的に参加していき、読者の皆様に「読んでいて興味深い。」「今月号のこの記事に書いてあるところに行ってみたい。」と思っていただけるような記事を書けるよう、頑張ります。


「皆さんと学生ライターとしての私」I・U

学生ライターを始めて、一年が経ちます。ちょっと前まで凍えるような寒さだったのに桜が散り、葉桜へと衣装替えをしているのを見ると時の流れが速いことを実感します。
私が学生ライターを始めたきっかけは、ただ文章を書くことが好きだからでした。最初の取材はオクトーレの一周年記念のオンライン取材でした。実は、この時とても緊張していて、上手く質問できず、いつもあのお店を利用しています、とか、建物が大きくて驚きましたという感想のみを伝えるという失敗した苦い思い出があります。今では笑い話ですが、当時はかなり頭を抱えました。今では少しずつ慣れてきたのか、様々な方とお話しするのが本当に楽しいです。取材をし続けていくにつれ、私の知らない八王子がパズルのピースをつなげていくように広がっていく感覚になります。例えば、シュリーマン。桑都プロジェクトに参加して、初めてシュリーマンが八王子に来たことを知りました。シュリーマンの人生や人物像を調べたとき、幼少期に伝承のある場所に生まれ、それを信じていた純粋な少年シュリーマンのかわいらしさが印象に残っています。この時に、知らないことを知ることは興味深いと改めて思いました。また、この記事を掲載させていただいた時に投稿をたくさん頂きました。シュリーまんがあったら面白いかも、シュリーマンについて知れてよかったです等、顔は見えないけれど、たくさんの方にお手紙を頂いたようでとてもうれしかったです。私たちが主体となって動いていく学生ライター部ですが、地域の方や読者の皆様のあたたかな応援があってこそ、できるものだと痛感しています。いつもありがとうございます。今年もコロナ禍ではありますが、私としては、喫茶店などを取材していき、この町にこんな店があったのかという発見をお伝えしていきたいです。たくさん取材をしていき、八王子の魅力を発信できれば幸いです。


ASAメールを通して変わったこと」A・Y

私が学生ライターを始めたきっかけは、ゼミの先生からの薦めとASAメールを通して地域の方と繋がりたいと考えたためです。

しかしながら、私は文学部であるにも関わらず、文章を書くこと自体が苦手であったため、毎号拙い文章を締め切りのギリギリまで書いて提出していました。

出来上がった他の学生ライターの洗練された文章を見て、あぁなんて素敵な記事なんだろう、そんな表現方法があったか!と羨む気持ちもありました。それでも、毎月読者の皆様から寄せられた共感や励ましの言葉を見ると、見てくれる人がいることに嬉しさを感じ、今月も書いて良かったなぁと温かい気持ちになりました。

この1年間では普段は立ち入ることのできない博物館の裏側や、桑の町として栄えた八王子の歴史にも触れることができ、本当に貴重な体験をさせていただきました。感染症の影響により学内外の方と関わる機会が制限されてしまったこの2年間の中で、ここまで貴重な経験をさせていただけたことは、私の大学生活での大切な宝物であり、重要な分岐点だったと実感しています。また、この経験がきっかけとなり、私の地元の広報誌や掲示板にも目を通す機会が増え、新しいボランティアへの挑戦や魅力の再発見をすることが出来ました。

私は今年で4年生となり、実習や就活などで寄稿させていただく機会も少なくなっていくかと思います。読者の皆様と関わる機会が少なくなってしまうことは非常に寂しいですが、一読者として後輩を応援しつつサポートをしていく立場として支えていきますので、どうか温かく見守ってくださると幸いです。

この1年間私たちの記事を読み、感想を送ってくださった読者様、記事のための取材を快く受け入れてくださった関係者の皆様、そして様々な経験とアドバイス、そして桑都プロジェクトを宣伝する機会を提供してくださったASAメール様に感謝申し上げます。


「八王子に競馬場……?&一年間の御礼」K・S

 今、海外競馬が熱い! 2月にサウジアラビアで開催されたサウジカップデーでは、日本の馬が出走できる全6レースで4勝! 3月にアラブ首長国で開催されたドバイワールドカップデーでは、同じく出走可能な全8レースで5勝! どちらもともに半分以上のレースで日本馬が勝利しており、まさに日本馬の力を世界中に示す形となりました。どちらも日本時間では深夜帯のレースでしたが、夜更かししてレースを見た甲斐がありました。

 そんな私が今ドハマり中の競馬ですが、実は八王子は競馬に縁のある土地なんです。東京で競馬場と言えば、府中にある「東京競馬場」か、地方競馬の「大井競馬場」ですが、実は八王子にも競馬場が存在していました。それが「八王子競馬場」。1928年(昭和3年)に完成した競馬場のルーツは、現在の八王子市中野町あたりの神社で大正時代から行われていた「お祭り競馬」に遡ります。遠方から見物に集まるほどの人気があったようで、そのどんどん加速していく競馬人気に応える形で八王子競馬場が完成しました。まだ小さい競馬場で観客が溢れてしまうことも多かったようで、6年後の1934年(昭和9年)には八王子市と日野市の境に場所を移します。

 当時では珍しく雨天でも競馬を行っていたのが八王子競馬場で、「雨でもやります明るい競馬」が当時のキャッチフレーズだったようです。そのように着々とファンを獲得し、順調かと思われていた八王子競馬場ですが、八百長などの不正防止の観点から競馬開催が徐々に東京都の管轄となり、1949年(昭和24年)に大井競馬場にその機能を移転することで、その歴史に幕を閉じました。

 その後八王子競馬場は「八王子牧場」として、競走馬の育成施設として用いられていきます。牧場としての機能は現在の千葉県印西市にある小林牧場に移され、1965年(昭和40年)に競馬関係の施設は廃止となり、現在その跡地には、東京都立大学日野キャンパス等教育施設が建っています。今の跡地に八王子競馬場の痕跡が残っているのかは分かりませんが、東京都の競馬のルーツの一つとして、ぜひ一度訪れてみたいと思います。

 さて、これまで1年間、テーマに従って記事を執筆するなかで、こっそり哲学ネタを忍ばせてみたかと思えば、ときには競馬の話を熱く語るなど、ASAメールではかなり自由に記事を執筆させていただきました。改めまして、ASAメールを編集されているASA八王子中央・西八王子の皆様には深く御礼申し上げます。

 そして何より、1年間学生たちのライター活動を温かく見守ってくださった八王子中央・西八王子エリアの読者の皆様方へ。八王子のことをさっぱり知らない私でしたが、そのような私の書く記事に読者の皆様方から、たくさんの励ましのお言葉をいただきました。今でこそSNSなどのツールで、気軽に自分の考えを発信できるような時代になってきました。しかし、そのような情報で溢れ返っている現代だからこそ、たかが学生一人の発信は注目されないことが多く、インターネットの大海にひっそりと沈んでいくことが当たり前です。文章を書いてその反響を得るというのは、実はなかなか体験できないことなのです。だからこそ、ASAメールで自分の文章を不特定多数の誰かに読んでもらい、たくさんの感想を得ることができたのは、私自身にとって宝物のような素晴らしい経験となりました。改めまして、学生たちの記事を読んでくださった皆様方、1年間ありがとうございました。これからも学生ライターは皆様に楽しい記事を提供してまいります。これからも学生ライター部をよろしくお願いします!


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