ASAメールvol198 2022年3月16日 ①

毎年3月発行のASAメールでは、福島県出身のスタッフも居ることから、東日本大震災にまつわる内容を掲載しています。

昨年2021年3月発行のASAメールに寄稿して頂いた、創価大学文学部の村田さんに今回も寄稿していただきました。



      

2022年3月11日で、東日本大震災から11年が経過しました。

当時11歳だった私は、家族・友人など大切な人々を失い、辛い時期を過ごしました。

しかし、この震災をきっかけに、将来は福祉関係の職業に就き、困難な状況にある人々を助けたいと考えるようになりました。

そして社会福祉士になるという夢を叶えるため、4年前に八王子の大学に進学しました。

入学後、私は日々の勉強に加え、大学内の部活にも所属し、何度も壁にぶつかりました。

特に悩んだことは人間関係です。自分の正直な気持ちを伝えることで、相手を傷つけてしまうのではないかと考え、本当の自分を隠すようになってしまいました。

しかし、八王子の地域の方々とお話する機会があり、そこでありのままの自分を受け止めてくださり、自信を持つことができました。

 卒業後は地元に戻り、地域福祉に関する職業で新生活がスタートします。

震災から11年が経った今でも、心に傷が深く残っています。

しかし、私は地域で課題を抱えながらも生活されている方々が、毎日を明るく過ごしていけるように支えていきたいと思います。

辛い経験をしたからこそ、今があることに、喜びと感謝を忘れずに過ごしていきます。

 八王子は私にとって、安心できる大好きな場所です。

昨年3月に記事を投稿した際、読者の方々から多くの励ましと応援をいただき、心から感謝申し上げます。

皆様の励ましのおかげで、自分の弱い心に負けずに挑戦することができました。

 八王子で過ごした日々を大切に、どんな場所でも私らしく何事にも恐れず、前向きに一歩前進していきます。                村田 奈央子

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