ASAメールvol197 2022年2月16日

 

HOLMES STREET

















八王子にあるイギリスへようこそ -シャーロック・ホームズの秘密-

皆さん、こんにちは。お久しぶりです、学生ライター、文学部2年のUIです。今回はシャーロック・ホームズを経営しているガリバー企画の松崎敏雄会長と松崎吉紀社長に取材をさせていただきました。ユーロードを歩いていると突如現れる異国のお店、シャーロック・ホームズ。素敵すぎる外観に格式が高いと思われる方もいらっしゃるかもしれません。私も憧れはあるけれど、学生にはハードルが高いと思っていました。しかし、今回の取材で勇気を持ってドアを開けると、そこにはイギリス文化とこだわりと愛がたくさん詰まっていました。

シャーロック・ホームズのこだわりは何といっても、徹底された「イギリスのパブ」であることです(パブとは、Public house、お酒や食事を取りながら大学教授、学生、年配の方など様々な人と話す社交場を指します)。お店に関わるものは全てイギリス製で、店内にかかっている音楽もイギリスのミュージシャンたちの曲でした。お客さんに見てほしいものは全部と言うほど、こだわりにはキリがないです。会長さんたちが気にいっているものは、一階のバーカウンターで、カウンターのてすりを支えている象の鼻や、その下にいるユニコーンがとっても素敵です。カウンターの正面はグラスやお酒がずらりと並んでいてとにかく圧倒されます。設計する際にとても勉強されたそうです。ぜひ見てみてください。

コロナが流行る前は、ガリバー企画が経営しているいくつかの店舗を使い、音楽で飲み歩きをしていたそうです。私は軽音部に所属しているので、思わず前のめりでこの話を聞いていました。プロのミュージシャンが奏でる音楽とこだわり抜かれたお店と食事とお酒。最高と言わざるを得ません。音楽ジャンルはこだわらないそうなので、新しい音楽に出会えそうですね。しかし過去にはライブをどのように楽しめばいいのか分からない人もいたそうです。例えば、ノリのいい演奏をじっと見てしまうこと。そうすると、演奏者もお客さんも楽しくない。その点でも様々なことを経験することは大事だというお話もされていました。また、コロナが収まれば、お店を使って学生たちとバンド演奏をしたいとのお話も頂きました。創価大学だけでなく、八王子中の学生バンドが集まっても楽しそうと計画を膨らませました。もし、学生バンドライブが開催されたら、皆さんぜひ聞きに来てくださいね。

また、ホームズ・ストリートというものをご存じでしょうか。これ、実は会長さんたちが勝手に付けた道の名前です。とても面白いですよね。イギリスには、道に名前がいくつも付いていることがよくあるそうで、それにあやかってお店の裏の道をホームズ・ストリートと名前を付けたそうです。お店の壁にワトソンとホームズの絵が描かれています。八王子の新しい観光名所、もしくは集合場所になりそうですね。

後日、シャーロック・ホームズのランチタイムにお邪魔して、オムライスを頂きました。サラダやコンソメスープ、ドリンク、デザートが付いて1080円で、とってもおいしかったです。他にもパスタやハンバーグなどのバラエティ豊かなメニューがあって、どれもおいしそうでした。お気に入りのメニューを見つけてみてください。

シャーロック・ホームズ、実は会長の奥様への愛の形でもあるそうです。奥様がシャーロック・ホームズ好きで、そこから着想を得て、徹底してこの「シャーロック・ホームズ」を創り上げたとお話をしてくださいました。根底には、奥様に喜んで欲しいという気持ちがあったのかと思うと、胸がきゅんとしました。そして、その気持ちは文学と音楽に共通しているとも思いました。それは、誰かに何かを届けたい、伝えたいという思いが強いほど、創った人や物の想いは時代を超えて、ずっと愛され続けているからです。きっと、これからもシャーロック・ホームズは地域の人たち、憩いの場とする人たちに愛され続けていくと思いました。そして、私もその一人になるでしょう。読者の皆さんもきっと、愛したくなると思います。ぜひ、シャーロック・ホームズへ足を運んでみてください。






こだわりに満ちた深みある空間!八王子初のパブ『シャーロックホームズ』の魅力

 JR八王子駅北口から歩いて3分、ユーロ―ド沿いにある一際お洒落な外観のパブ『シャーロックホームズ』。学生である私にとって、「行ってみたいけど、お洒落すぎて敷居を跨げない」憧れのお店でした。そんな「憧れのお店」に、学生ライター部のインタビューを通して入店できる日が来るとは思いもしませんでした(ありがとうございます!)。今回、私たち学生ライター部は、『シャーロックホームズ』の社長と会長にお話を伺ってきましたので、その魅力をたっぷりとお伝えします。

 インタビューの前に、お店の前で待ち合わせていると、お店の入り口横の外壁に、ルーペを持って何かを探すホームズとワトソンの姿を見つけました。店名の通りの世界観が、お店の外観にも広がっていて、シャーロキアン(シャーロックホームズの熱狂的なファンのこと)の聖地として親しまれていることにも頷けるこだわりを感じます。最近、お店横の通りを、ホームズストリートと名付けたそうです。どうしたら楽しく面白くなるか、お客さんに興味を持ってもらえるかを考え続けている会長と社長から生まれたアイディアで、八王子の新たな名所・フォトスポットになりそうですね!

 早速店内に入ってみると、そこにもこだわりに満ちた深みのある空間が広がっていました。それもそのはず、店内にあるインテリアは全て、パブの本場イギリス製であるそうです。会長のお勧めは、1Fのバーカウンターと天井。天井には、1985~1995年にかけてイギリスで放映されたドラマ『シャーロックホームズの冒険』のホームズとワトソンが額縁の中に飾られています。こうしたインテリアや店内に流れている音楽、そして店員さんやお客さんなどの人々を含めて、お店の空間が丸ごと魅力になっています。会長は、お店の文化、空気や空間を大切にしていて、コーヒーを飲みながら仲間と話すにしても、夜にお酒を飲んで話すにしても、お店の空間を見てお客さんが何を感じるか、どのようなことを感じてもらえるかにこだわっている、と語っていました。

 深い魅力のある『シャーロックホームズ』というお店ができた背景にはどのような物語があったのでしょうか。当初、八王子にはパブという形態のお店は存在せず、パブとはどういうものかを知っている人はいなかったそうです。また、ギネスビールというアイリッシュパブの本場アイルランドで生まれた黒ビールを扱っていた業者に協力を求めるも、本格的なパブにしかギネスビールは卸せないと言われます。どうしようかと悩んだ会長は、イギリスに行かなきゃわからないと思い立ち、現地で勉強し、その末に『シャーロックホームズ』というお店が設立されます。今回の取材ではなんと、そうしたお店の歴史も詰まったギネスビールを頂くことができました!ビール特有の苦みよりも深いコクが後に残り、舌触りの良いクリーミーな泡と相まって、とても美味しかったです。皆さんも来店の際はぜひご賞味ください。

 最後に、若者に向けた会長の言葉を紹介します。会長は、経験してみればいいなと思うこともある、と経験の大切さを話してくださいました。今回の取材を通して、私が感じたこともまさに経験の大切さです。今まで格調高いなとなかなか入れずにいましたが、取材を通して、どんな人でもお店の空間から何かを感じとって自身へのお土産として持ち帰ることのできる『シャーロックホームズ』の開かれた魅力を感じました。“大人のお店”というイメージを持っている若者に対しても、“大人になれるお店”としての魅力が『シャーロックホームズ』にはあります。皆さんもぜひお越しください!また、既に来店したことのある読者様がいらっしゃいましたら、その時の感想や思い出を共有してくださると嬉しいです。

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