ASAメール vol.192 2021年9月16日

 学生ライター部 地元紹介!

今月号は、学生ライターが出身地と八王子を比較することで八王子の良さを再発見できないか?と企画したものですが、それと共に出身地の良さもクローズアップされ、とても面白い内容になったのではと思っています。
読者の皆様の中にも、縁のある方もいらっしゃるかもしれませんし、また皆様の出身地との比較などをしてみても楽しいかもしれません。
コロナの落ち着いた後の旅行先にもいかがでしょうか?
まずは読んで仮想旅行をお楽しみ下さい。




A・Y 「自然と建物が調和の調和の取れた地元」

私の地元である神奈川県座間市は、県内の他の市と比べてもとっても小さく、あまりメジャーな場所ではないと考えています。駅はいくつかあるものの便利な急行列車は停まらず、早く帰りたいというやきもきした気持ちを持ちながら各駅停車の電車を待つことも、私の日常の一つになっています。そんな小さな市ではありますが、お水が美味しく、大きな自然公園やひまわり畑があるなどの自然に恵まれていること、一方ではイオンモールやドン・キホーテなどもあり、とても住みやすい環境なのではないかとも思います。特に座間市ひまわり畑は首都圏でも有数の規模を誇り、2019年度には55万本ものひまわりが市民や観光客を魅了したようです。

以上のように小さい市ではあるものの、地元や観光客からも愛される魅力があり、娯楽施設もそこそこ充実しているため、都会でもなく田舎でもないこの環境を私は何よりも気に入っています。そしてこの環境がなんとなく八王子市とも少し似ているのではないかと思いました。八王子駅周辺は様々な商業施設が並び、ショッピングが楽しめるのはもちろん、一方では農業生産が都内随一など、非常に自然に恵まれています。あくまで八王子市外から来た私が感じる八王子像であるため、地元の方との印象の違いはあるかと思いますが、入学当初からとても親近感がありました。

しかしながら最近の情勢で大きく異なると思った部分あります。それはワクチン接種の速度です。八王子市は8月中に10代・20代の接種が出来るようになりましたが、私の地元はまだまだ先のようです。もちろん県や人口の多さが違えばワクチンの供給量も変わりますが、東京都の中でも特に早く接種ができるように手配した八王子市の対応は本当に素晴らしいです。

このように違いはありつつも、感染症の収束という一つのゴールに全員が向かっていることは確かであり、県外に出ないからこそ地元を改めて見直し、魅力を再発見出来る機会がまさに今なのではないかと思います。全てが収束し、再び地元を好きなように歩くことが今からとても楽しみです。



    こもの
I・U 「菰野町って知っとる?」

 皆さんは、三重県と言えば何を思いつくでしょうか?伊勢神宮、ナガシマスパーランド、なばなの里、湯の山温泉、伊勢うどん、てこね寿司、赤福など、有名どころはこのあたりでしょうか。私の生まれ育った故郷は三重県の菰野町と言われる場所です。聞いたことはありますか?菰野町は山の麓に位置しており、猿や鹿、狐などがいる自然豊かな場所です。夏は田んぼに植えられた稲の緑が風に吹かれて波打っています。高くそびえる建物がほとんどないので、空も広く見えます。そういえば、八王子駅の周辺はかなり高い建物が並んでいますよね。初めて見た時は「都会だ…」と、とても驚きました。しかし、創価大学周辺の自然にはとても親近感が湧きました。道沿いに桜並木が立ち並んでいて、春になるととてもきれいですし、川にカルガモや鯉、亀が泳いでいたり、蝉が勢いよく鳴いていたりして、よく故郷を思い出します。それから、町を見守るようにそびえたつ高尾山も、地元の鈴鹿山脈を思い出し、懐かしく感じます。常に山を見て、生活してきたからでしょうか。

また、菰野町は「笑ってコラえて!」という番組の20周年記念放送のダーツの旅で取材をされたことがあります。この地に所ジョージさんが来たのかと思うと愛着もひとしおです。また、アクアイグニスと呼ばれる施設には世界一のパティシエがいたり、御在所岳という山には日本一の白鉄塔があったり、天然記念物であるかもしかが住んでいます。それに由来して、町にはかもしかバスと呼ばれる可愛らしいかもしかのイラストが描かれたコミュニティバスも走っています。

地元について書いていると、意外と素敵な場所だということが改めて実感します。皆さんの地元の素敵な場所などがあればぜひ教えてください。もしも、皆さんが菰野町や三重県に興味を持ってくださったら、コロナが終わり次第、遊びに来てください。待っています。

菰野町を走る「かもしかバス」



K・S 「記憶に残る街・長岡」

 私は生まれが新宿区で、現在は埼玉県川口市に住んでいますが、転勤族だったこともあり、未就学の頃は新潟県長岡市に住んでいました。小学生よりも前の話であり、しっかりと出来事を記憶しているというわけではないため、出身地として語るには物足りないと思います。しかし、物心のついた頃に住んでいたということもあり、そして現在私が住む川越市は、東京に出かけて、夜寝に帰るためだけのベッドタウンにあまり思い入れがないので、新潟県、そして長岡市は強く思い出のある土地です。そんな新潟や長岡のことを皆さんにご紹介させていただきます!

 まずは長岡市の基礎データです。せっかくですので、八王子市と比較してみましょう。

長岡市

八王子市

人口

275,133

577,513

面積

891.06

186.38

人口密度

299.8/

3,109.8/

【参考:政府統計の総合窓口(e-Stat)。2015年の統計】

 やはり八王子市は中核市だけあって、非常に人口が多いです。高尾山を要することもあって面積も大きいのではないかと思いましたが、こちらは長岡市の方がはるかに上回っていました。

 両者の共通点をあげるとすれば、積雪でしょうか。八王子市といえば、「東京で初雪」というニュースで必ずと言っていいほど中継される、(東京都のなかでは比較的)雪の降る町という印象があります。しかし、長岡の雪はそんなものじゃありません。日本は有人地域としては世界で屈指の雪国ですが、そのなかでも長岡市は一部地域が特別豪雪地帯に認定されている“超雪国”です。記憶では、幼稚園児である私の腰まで雪が積もるというのがごく当たり前でした。私が関東に引っ越すときに「あっちは雪が降らないのが残念だ」と幼稚園の先生に嘆いたところ、「毎日雪かきしなくていいなんて、いいね」と羨んでいたのを今でも憶えています。

 長岡といえば、やはり花火です。「長岡まつり」は日本三大花火大会の一つで、圏外からも多くの人が訪れています。また、大きな地震が多いのも印象的です。2004年に新潟県中越地震、2007年に新潟県中越沖地震が発生しています。2004年は私も長岡に住んでおり、震度6弱の地震を経験しました。マンションゆえに大きな縦揺れを味わい、今でも忘れることはできません。1か月ほどの避難生活も経験し、強く印象に残っています。

 また、これは新潟県全体の話になりますが、なんといっても食が美味しいです。お米はコシヒカリが特に有名で、私もコシヒカリを食べてすくすく育ってきました。ちまきや笹団子も美味しいです。そして私の記憶に強く残っているのが、県民なら誰もが知っている「もも太郎」という棒アイスです。こちらのアイス、なんとりんご果汁からつくられたいちご味の「もも太郎」でございます。もう何がなんやらよく分かりませんが、とにかく美味しかったのを憶えています。表参道の「新潟館ネスパス」というアンテナショップで購入できるようなので、ぜひ一度味わってみてください。私も久しぶりに食べたいです。

 以上、長岡市でした。私は幼少期のわずか3年を長岡で過ごしましたが、とても思い出深い3年間でした。読者の皆さんにもそれぞれ、思い出の場所があるのだと思うと、とても素敵なことのように思いました。ぜひ、八王子の皆さんにも八王子ならではの思い出を伺えたらなと思っています。


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