ASAメールvol.187 2021年4月16日

 

滝山城は五百歳


 317日、ASAメールvol.187一面掲載の為、八王子市観光課協力のもと、滝山城跡文化協会会長大澤敬之さんに取材をしてきました。
今回は、創価大学の学生とASAメールで結成した学生ライター部(次号vol.188で改めてご紹介します)での初の取材です。
 
大澤会長の地元愛溢れる話、加住地区や滝山地区の歴史、これまでの活動や今後の活動に学生達は熱心にメモを取り、耳を傾けていました。
それぞれ、これまでのASAメールとは違った学生らしい視点、着目点での記事になりました。


      滝山城跡文化協会会長 大澤敬之さん





 八王子市が、周囲の町や村と合併して大きくなった都市だとご存じでしたか? 戦前に市制施行された当時の八王子市の面積は、現在の八王子市の5パーセントにも満たなかったようです。その後周辺町村と合併を繰り返し、現在の区域がおおよそ確定したのが、東京オリンピックが開催された1964年(昭和39年)のことです。
 そして滝山城があったエリアは、合併前には加住村と呼ばれていました。加住村は1955年(昭和30年)に八王子市に編入されますが、市役所の加住事務所や加住小学校、加住中学校など、現在でもその名前を市内で目にすることができます。今回の滝山城築城500年記念事業に協力する滝山城跡文化協会のような地元住民による活動も、1948年(昭和23年)に発足された滝山観光文化協会など加住村時代から数々組織されており、当時から現在に至るまで地元を愛する多くの人々の想いが受け継がれてきたことが伺えます。私が住んでいる旧・鳩ケ谷市も10年前に隣の川口市に編入されましたが、市としての名前がなくなった現在でも地元愛のある方が多いです。半世紀以上前に編入されてなお地元を愛する加住地区の皆さんのように、私の地域も末永く地元を愛する人々が増えていけばいいなと感じました。

       創価大学大学院文学研究科人文学専攻 1年 佐々木孝一



「八王子市滝山観光推進ビジョン」1の取り組みの一つについて紹介します。
皆さんは「フォトロゲイニング」2というスポーツをご存じですか?
参加者はスタートとともに得点が振り分けられたチェックポイントが示された地図を受け取ります。ルールは制限時間内により多くの得点(チェックポイント)を獲得したチームの優勝となります。ポイントの獲得条件は、チェックポイントに到達した証明として、撮影者以外のメンバーを一緒に写した写真を撮ることです。制限時間があるため、全てのチェックポイントを回ることはできません。「どのルート」で「どのチェックポイント」に行くか?最初に立てた作戦が非常に重要となってくるのです。 
私はこの取材で初めて「フォトロゲイニング」というスポーツを知りましたが、「日本フォトロゲイニング協会」や「国際フォトロゲイニング協会」が存在し、大会も開催されています。性別や年齢など関係なく誰もが参加できるため、日本だけでなく世界各地で多くの人が楽しまれているようです。より多くの人々に滝山城址の魅力を伝えるために、滝山城址を中心にフォトロゲイニングを開催することで、参加者の皆さんに楽しみながら滝山城址を知ってもらうことができます。参加者はどんなルートで、どうやってチェックポイントを回るか作戦を考える中で滝山城址の全景をイメージするでしょうし、チェックポイントでの撮影は最高の思い出の一枚として記録されるでしょう。

                        創価大学文学部人間学科3年 吉本寿香

 

注釈
1「八王子市滝山観光推進ビジョン」(基本理念より一部抜粋)
子どもから高齢者まで、あらゆる世代の人びとや市民と来訪者が楽しみ、交流を深めることができる滝山観光をテーマとし、市民力と地域力を集結させて、八王子の新たな観光まちづくりに取り組み、地域経済の発展及び地域交流の活性化を目指します。
 
2「八王子フォトロゲイニング滝山」
八王子フォトロゲイニング滝山実行委員会が主催し、日本フォトロゲイニング協会監修のもと過去に3回大会が開かれました。終了した事業の為、今後の開催は未定です。






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